2022年01月12日

令和4年1月のおたより

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 新年あけましておめでとうございます。


 厳しい寒さの中、清廉な空気に包まれ、令和4年が明けました。

幼稚園は、4日からアイアイのお友達が元気な姿で登園し、静かだった幼稚園に活気が戻りつつありましたが、園児全員がそろうと、いよいよ令和3年度の締めくくり、3学期が始まります。どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。


 世の中を覆っている澱んだ空気が、今年こそは一新され、晴れた青空の下で、子ども達と一緒に、大きな笑い声を響かせられるような日々が戻ってほしいと願いつつ、新年のご挨拶とさせて頂きます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。


 さて、お正月休みを経た子ども達は、ごちそうを食べる機会も多く、その上幼稚園生活に比べて、身体を動かすことも減り、少し体が大きく、重くなって園にやってきます。また、生活時間が夜型になってしまったお子様も多いと思います。


 冬休み明けならではの様子ですが、明日からは園生活中心のリズムに戻しながら、子ども達には体内に蓄えたエネルギーを大いに発散してもらいたいと考えております、こま回しや凧揚げ、竹馬など杵柄(きねづか)が身につく遊びやサッカーやドッチボールなど、しばらくぶりの幼稚園で仲間遊びの楽しさを実感してほしいと思います。


 かるたやすごろくなどのお正月遊びも取り入れ、友達と少し複雑なルールを共有しながら楽しめるようになるのもこの時期ならではの姿です。まだルールが解らなかったり、決まりがあるからこそ楽しい、という概念が難しい場合もありますが、自分の気持ちに折り合いを付けながら楽しむ経験を、繰り返ししてほしいと思います。


 年長児たちはもうすぐ小学校への就学を控え、少しの不安もあるかもしれませんが、学校生活が楽しみに出来るように、学校につなげていけるような活動も取り入れていきたいと考えております。すでに、年長児は、各自の名前が印字されている名前カードや文字積み木を使っての、言葉遊びや言葉作りを楽しんできていますが、「文字」は、本来は自分の思いを伝えるためのものであり、残しておきたいことを記録するためのものとして、存在する道具(記号)ですから、その意味を子ども達に意識してもらいながら、文字との出会いを幼児教育に託された課題を踏まえ、丁寧に積み上げていきたいと考えております。


 数量の概念、図形や標識への関心の育成は、年少児の頃から日々の園生活やあらゆる遊びの中で、ふさわしい伝え方や考え方を、折あるごとに取り入れておりますが、どれも机上で教え込むのではなく、園生活の中で、環境から受ける子ども自らの気づきから身に着けていくものであると考え、様々な場面で、指導しておりますことも、改めてお伝えしたいと思います。


 園の環境としての絵本への取り組みは、30年以上にわたり力を入れてきたことです。毎週の絵本の貸し出しも我が園独自の方法ですが、この一年間でお子様がどんな絵本に触れ、どんな内容に興味があるのかを、お子様の絵本カードから、伺い知ることができるでしょう。お話を聞くには、自らの想像力を働かせなければ楽しいことにはなりません。この想像力、イメージする力が、思考する力へと繋がります。


 この段階には、文字が読めることは必要ありません、むしろ自分で「文字」を読むより、そこに記されている「言葉」の意味や文脈を理解出来ている大人に読んでもらい、じっくりと聞き入ることが、幼児期には大切です。幼稚園のお帰りの会で毎日読んでもらう絵本や借りて持ち帰る絵本をおうちの方に読んでもらう経験は、今しかできない、今だからこその経験となりますので、ご家庭でも時間を少し作っていただき、読んであげることを、楽しんでほしいと思います。聴いて、思考することが楽しめる力を伸ばしてあげましょう。


思考することが楽しめる子供たちは、廃材の工作でも、自分のイメージを形にしようとしますし、友達とのかかわりの中でイメージを共有しながら遊ぶこともできるようになっていきます。自分の中で感じたことや気づいたこと、見つけたことを大好きな人に教えたい、伝えたい、子どものこんな思いが表現活動の原点だと考えておりますが、来月には、一人ひとりの描画表現をご覧いただきますので、この機会に、はやし幼稚園の子ども主体の園生活を子ども達の作品から感じて頂きたいと思います。


今月早々には日本の伝統行事、お餅つきを致します。子ども達が自分たちで、もち米をといで、せいろで蒸かしたお餅をつく予定です。今年も子ども達と職員だけでやりますが、子どもが食べる餅は、衛生管理をし、少量ですが、別仕立てで準備を致します。


 寒さも本格的になってまいります。
 子どもは風の子、とはいえ、かぜをひきやすい時期でもありますので、園でも一層、安心安全な保育が出来るように、衛生管理、換気に気を配り、元気に過ごせるようにしていきたいと思います。
posted by 管理人 at 11:24| 園だより