照りつける太陽が、夏本番を感じるようになってきました。水遊びの水滴がきらきら跳ねる園庭では今日も子ども達の笑顔が輝いています。
さて神奈川県に於いても、まん延防止等重点措置の継続が決定され、1か月後に開催が予定されている東京オリンピック及びパラリンピックに影を落とす事態となってしまいました。
現時点において、多くの日本人が自粛を心掛けているにも拘らず、一定数の感染者が毎日出ている状況を鑑みますと、少し視点を変えてみることも必要ではないかと考えます。
まずオリンピックの自国開催は半世紀に一度あるかどうかといったことから、私たちにとっては、本当に特別な事に感じます。また、この4年に一度という時のために、夢と希望を持って、自己研鑽を積んできた世界中のトップアスリート達にとって、このオリンピック、パラリンピックの舞台に立てるということは、自身の力を存分に出し切る事の出来るビックチャンスなのだと思います。そんな一流のアスリート達を迎える自国開催のオリンピック、パラリンピックですから、出来れば、同じ空間の中で、応援してくれる人たちの前で競技をしてほしいとは思います。
しかしながら、その為には、多くの課題が有るのは否定できません。賛否両論、様々な意見の渦巻く中ではありますが、この夏は、この東京オリンピック、パラリンピックに関心を寄せ、スポーツのもたらしてくれる感動を子ども達にも感じてもらい、その感動を皆で共有することは、またとない素晴らしい経験となるでしょう。このスポーツの祭典をわくわくしながら受け止める心もちが、今の閉そく感に苛まれている現状を少しでも明るくしてくれると、良いのになぁ、と感じております。
今回のオリンピックは、自国開催の私たちだけでなく、全世界の人達が無心になって取り組む選手の姿や、躍動する姿から、大きな元気とエネルギーをもらうことができるのだと思います。その力を以って、私たちが直面するコロナに負けず、立ち向かう力を支え、助けてくれるのではないかと祈るような気持ちで見守っていきたいと考えます。
さて、今月は夏休みを控えて様々な行事が予定されています。
7日には「七夕まつり」を楽しみます。そして満3歳児と年少児はお祭りの雰囲気を楽しむ“夏祭り”があります。コロナ以前は年中児までと一緒に“夕涼み会”に参加しておりましたが、今年も学年ごとに活動をしたいと思います。
年中児は、いつもと違う夕暮れの幼稚園に登園し、ファンタジックな雰囲気の中で、子ども達はお話しの世界を巡りながら楽しみます。
年長児は足柄ふれあいの村へのお泊まり保育を行なう予定です。グループやクラスの仲間達と、寝食を共にする3日間となりますが、夏の自然を満喫しながら、仲間と助け合う事や、自分のことを自分でする生活体験をじっくりと経験してきたいと考えております。
どの行事も、子ども達にとって楽しい思い出となるものですが、園では学年や日々の子ども達の活動の様子をベースに、これらの行事で経験して欲しい事が、子ども達の成長への足掛かりとなるように計画を立てております。単なるお楽しみのイベントではなく、教育目標を明確にしておりますので、詳細のお便りや今月の保育目標、クラス便りをお読み頂きたいと思います。
また、今月の後半からは夏休みに入ります。先にも触れましたが、コロナで自粛しているのは大人だけではなく、子ども達も同じです。そこで、コロナ下での2回目の夏休みになりますので、予防への対策をとって、親子で夏を満喫できるような計画を立ててみるのも良いのではないでしょうか。
まず、日射病や熱中症対策として、外での活動は、午前中や夕方の涼しい時間帯に活動しましょう。また、子ども達は此れまでの園生活の中で、少しずつ自ら考えて行動する経験をしてきました。小さなことでかまいません。「どうしたいの?」「何がしたい?」と、お子様との対話を重ねるように、聞いてあげてください。
自分で決めたことですから、一生懸命取り組むと思いますし、そうでなければ、少し時間に余裕を持たせて、焦らせずに自分からやるように促してあげてください。出来ないことに目を向けず、やろうとする気持ちにエールを送りましょう。
日々の日々の小さな積み重ねが、きっと確かな自立への力となっていくはずです。2学期を迎える頃には、日焼けした姿だけでなく、一回り成長し逞しくなっていることでしょう。