4月も終盤にさしかかり、5月を迎えようとする子どもたちの様子を見てみると、新入園の子ども達は登園してからお帰りをするまでの一連の生活の流れにだいぶ慣れてきたと感じます。
今週から1号認定の子ども達も昼食が始まったので、全員揃っての初めての給食の時間はどのような雰囲気になるのかな?と楽しみにしていましたが、私たちが想像していたよりも子どもたちの姿は落ち着いていました。
やはりお腹が減ると食べる事に夢中になるのだなと改めて感じます。
園庭に目を移すと、砂場で砂山をつくったり、おままごとをしたりと、年中や年長の子ども達に混ざって、新入園児達の姿もちらほらとみられます。
アスレチック広場では、ヤギやヒツジに落ち葉や野菜の端切れをあげていたり、坂を駆け下りたり、駆け上ったりする大きい子ども達の姿を横目に見ながら慎重に階段の手すりにつかまり降りる姿もみられます。
幼稚園という環境の中で、一人一人が自分なりに居場所を探索し、興味を持ったモノやヒトと関わろうとする好奇心が芽生える様子が見えます。
この一人一人の姿を温かく受け止め、心の動きや、やってみたいと一歩を踏み出す時間を支えていきたいと思います。
さて、突然ですが【はじめの100か月の育ちビジョン】という言葉を聞いたことはありますでしょうか。
これは、全ての子どもの育ちを社会全体で支えていくために、こども家庭庁を中心に、閣議決定された政府の指針です。
100か月という期間は、お母さんが我が子を身ごもってから、小学校1年生までの期間で、その期間は長い人生において、人格の基盤を築き、人生を幸せな状態(ウェルビーイング)に保ち続けられるために最も重要な育ちを獲得できる期間と定義されています(参照:こども家庭庁HP)。
そして、このプランは、はやし幼稚園で大切にしている子どもの姿と同じようなことが述べられているのですが、それが「安心と挑戦の循環」です。
子どもは不安なときに、身近なおとな(保育者)に寄り添ってもらう経験を繰り返す中で「アタッチメント(愛着)」が形成されていきます。
この「アタッチメント」を土台に、様々な人や環境と関わる中で、こどもは豊かな「遊びと体験」を通して、自分の世界を広げていきます。
新入園のお子様にとって、この4月はまだ慣れない時期であり、お母さんお父さんを求めて離れられないことも多くありました。
そこで保育者が一人ひとりを温かく包み、受け止め、丁寧に関わることで、こどもが少しずつ「この人は安心できる人だ」と認識できるようになると、だんだん他のことに興味関心を向けられるようになっていきます。
これがまさに「安心と挑戦の循環」です。
この「安心と挑戦の循環」を繰り返すことが、乳幼児の成長においてとても大切なのです。
家庭生活では仕事や家事がとどまることなく永遠と続くかのような日々の中で、
子どもの思いに寄り添い、自発的な行動を待つことは、中々難しいこともあるかと思います。
しかし、はやし幼稚園は違います。
子どもが自発的に始めたことをまず大事にし、その姿を肯定的に受け止めます。
保育者が子どもとのそんな関わりを重ねることから、子ども達の中に「もっとやりたい」という意思が生まれます。
子どもが考えたことを受け止めて、生かす生活を展開する中で、子ども達は生き生きと遊びや生活に取り組んでいきます。
そんな「やりたい!」と思う環境づくりを先生たちは日々試行錯誤しながら構成し、提供をしています。
こんな日々の保育の様子を、クラス担任は、クラスだよりで発信をしていますが、保護者の皆様もクラスで起きている子ども達のわくわく感を楽しみにして頂きたいと思います。
さて、先週行った身体測定、クラス懇談会には、保護者の皆さまにご協力頂き、滞りなく行うことが出来ました。
ご協力ありがとうございました。
その折、新年度の若葉会役員にご協力頂き、心よりお礼を申し上げます。
懇談会では、どのクラスもとても和やかに行うことができました。
この流れで親子遠足も、保護者の皆様と一層、親睦が深まるようになればと考えております。
この行事を契機に、保護者の皆さまと園がしっかり連携し、子ども達の園生活がより充実したものになる様にしていきたいと存じます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。